役立つ仕事の中でも保育関連の仕事は人手が足りない職種です。そこで保育に役立つ資格について役立つ情報を紹介します。

保育士

保育士は保育関連の仕事の中でもメジャーな資格です。「子供の保育」と「保護者に対して保育に関する指導」をします。仕事や療養などの諸事情で保育ができない保護者の代わりに、0歳から6歳の子供の保育を保育施設(保育園)で行います。

保育士は子供の人間形成に大きくかかわると言われている0歳~6才の時期に、1日の多くの時間をすごします。

また、排せつ介助や着替えなど体を清潔に保ったり、水分補給を適切な時期にしたり、食事やおやつを決まった時間にちゃんと提供したりします。6歳までに社会生活に適応できるよう、昼寝などをとり生活のリズムも作ります。気づきにくい子供の体調変化や気持ちの状態も適切に把握して対応するのは保育士の基本的な役割となります。

昼寝や食事の介助のほか、年齢に応じたコミュニケーションや自然、命への関心、最低限自分の事は自分でできるような自主性や協調性など育みます。

チャイルドマインダー

チャイルドマインダーは、家庭的・少人数保育の専門職です。イギリスでは国家専門職としなっていますが、日本では近年に研修が始まった新たな保育資格です。

保育士とチャイルドマインダーの異なる点は、管轄権の違いです。保育士が厚生労働省管轄の国家資格なのに対し、チャイルドマインダーは指定の民間団体で養成講座を修了して、試験に合格すると取得できます。

保育に関わる資格の中でも比較的かんたんに取得できる資格です。チャイルドマインダーになると自宅で子供をあずかったり、クライアントの自宅に訪問したりして保育をします。

ベビーシッター

ベビーシッターは仕事の都合、兄弟が病気になり小さい子どの世話するのが難しい、一時的に子供の世話を必要としている家庭に必要とされている保育の資格です。訪問して子供を世話するほか、託児所やキッズルームで働いているベビーシッターもいます。

ベビーシッターが保育士と大きく違う点は、保育士が国家資格で多くの子供を世話するのに対し、ベビーシッターは一人の子供の世話をします。また、ベビーシッターはどんな人に来てほしいかある程度要望を出せます。ある程度親御さんの信頼をえると、再度子供の保育を保護者から依頼されるでしょう。

子供に関わる資格の需要

いずれの資格も、保育園や託児所、学童保育など子育てを行う場所においては必須となる資格です。昨今、社会問題になっている待機児童は、「子育ての専門家が不足している」ことが主な要因です。

このような事情から、都心部を中心に保育に関わる資格を持った人の需要が高まり、都内の求人数がとても多くなっていることが解ります。優れた人材に来てほしいという狙いから、保育士に補助金を支給するといった独自の優待制度を設ける自治体も少なくありません。

希望に見合った職場を探しやすいという利点はありますが、基本雇用形態は保育士は正規雇用が多いのに対し、ベビーシッターは派遣社員、パートやアルバイトとして雇用が多くなっている点は留意しておきましょう。